和田アキ子著/PHP研究所


いまは、みんなが“いい人”になりたがっている時代なんじゃないでしょうか。
だれかを叱って恨まれたくない、関係をギクシャクさせたくない、逆ギレされたくない。誰にも文句をつけず、叱らず、ただ黙って見守る“いい人”でいたいんです。
でも、そんな“いい人”も、ひと皮むけば“どうでもいい人”。他人に無関心で、人に対する愛情が薄い人間のように、私には思えます。
人を殴れば、殴った手も痛い。同じように、だれかを叱れば、叱る側にも痛みがあるんです。そんな痛みを引き受けることのできるおとなが少なくなった気がします。

亡くなった作詞家の阿久悠先生が、以前何かの雑誌に書いてらしたんです。「友達のような…」という言葉を生み出してしまったのは、作家として失敗だったと。

「叱る」のは冗談やヒマつぶしじゃできないんです。相手のことを真剣に考えてないと叱れない。自分はどう思われてもいいから、相手に正しい道を教えたい…これってまさに無償の愛。

よく言うんです。「挨拶されてイヤな気持ちになる人間はいない」と。挨拶は人と人がいい関係をつくるための潤滑油みたいなものです。

「人は見かけで判断するな」と言いますが、それはあくまでも自分が人を見るときの話。
他人は自分を「見かけで判断する」ものだと肝に銘じたほうがいい。

「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」

努力もしないで、“何者か”になれるなんて甘いこと考えてちゃダメ。夢やあこがれ、目標は自分でつくりなさい。天から降ってくるもんじゃないんだから。そして、それに向かって「なにくそ」精神で頑張りなさい。挫折ともいえない挫折に引っかかってあきらめているようじゃ、誰にも相手にされやしませんよ。

言葉を知れば世界が広がる


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驚いた。

正直和田アキ子という人はこんなにも言葉を扱えるのかということ。

芸能人が書く書籍で感動を覚えたのはここ最近では初めて。

以前キムタクがテレビで言っていた印象に残る一言。
「美しいものを表現するときに“美しい”だけではなくさまざまな言葉のバリエーションがあるひとって魅力的じゃないですか」

同感。

そして課題。

和田アキ子の言葉。

豊富なバリエーションともうひとつ、「らしさ」

痛快な一冊だった。

本書に登場する『自分の感受性くらい』(茨木のり子著/花神社)読んでみよう。

『おとなの叱り方』
和田アキ子著/PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN//businessbookm-22/ref=nosim
2008.01.27 
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